★カウンセリング(心理カウンセリング)について
「カウンセリングをなぜ受けにおいでになるのか」という命題は、カウンセリングの創始者ともいえるロジャース
以降、ずっと課題とされてきたことです。実際にお越しいただく方が必要としていることは
・自身の抱えている生き辛さをどのように解消するか。
・自分が変われば楽になるのなら、変わりたい。
という点が大半ではないでしょうか。そして、その辛い状態から脱却するために、カウンセラーはまず傾聴を行い、
クライエントさんの理解と解決の方向を探ることになります。
さて、ではカウンセリングを受けるにあたって、クライエントさんは何を準備すればよいのでしょうか。以下に
列挙してみましょう。
1.通う期間のカウンセリング料金(交通費なども含む)
1.言葉や思考に器質的な問題がないこと
1.何に悩んでいるのかという基本的な理解
1.カウンセリングに通う時間的な余裕があること
1.カウンセリングは「医療行為」ではないという認識
まあ、とりあえずはこういったところでしょうか。たとえば、脳に疾患がある場合(一部のものは除きます)にカ
ウンセリングを受けたとしても、効果はほとんど認められません。(医療機関ではありませんので「治療」はでき
ません)
カウンセリングは「傾聴」部分ではほぼ全員に効果があるといえるのですが、その奥に入っていったときに大きな
問題に突き当たります。それは、どの国、どの民族であっても「言葉」「言語」を通じてカウンセリングを行うと
いうことです。心理カウンセラーはクライエントさん個人のイメージを構築して問題の本質を探り、問題解決のた
めの提案を「言語を介して」説明します。
「言葉」を理解する能力をお持ちでない方にカウンセリングを行った場合、たいていの方は「ポカン」とされ、カ
ウンセラーに対してどのように対応すればよいのか戸惑います。「アタマが真っ白」になり、カウンセラーに怒り
をぶつける方も、少数ですがおられます。外国で成長された方などが例として挙げられます。
アスペルガー症候群をはじめとする「発達障害」はこのような問題につながっています。心理カウンセラーは、
多くの方がこれらの方をサポートするための知識を持ち合わせていなかったということがこれらの問題を引き起こ
してきたはずです。実際、臨床現場においてはこれらの方のサポートは心理カウンセリング理論の向上以上に、他
のサポート知識や能力が必要なのです。
★スキルトレーニングについて
ミュゼのスキルトレーニングが、会話教室など通常のトレーニングと違う理由をご理解いただけたかと存じますが、
一般的に「コミュニケーション能力が低い」といわれる方に比べて、アダルトチルドレンの方やアスペルガーなど
の方は
・レベル的に小学生にさえ達していない場合がある
・メンタル面に問題があるため一般のトレーニングには耐えられない
という場合が往々にして発生しているのです。ミュゼでは、これらの問題をじっくりお聞きしながら、ひとりひと
り違った能力をそれぞれ見極め、マンツーマンで向上させていく手法を採用しています。頑張れば、カウンセリン
グを「理解」できるレベルになることも可能です。
トレーニングをお受けいただく場合、カウンセリングの条件に加えて必須のものがあります。
★継続しようという気持ちの持続(課題を仕上げることができる程度)
★時間や費用面の調整能力
★メンタル面が弱い中でも、多少の課題に耐えることができる程度の「心の強さ」
単純なカウンセリングの場合と比べると、若干は厳しいことを申し上げなければならないケースもありますので、
「今までこんなに優しい人だったのに・・・・」とショックを受けることがないように気持ちを切り替えていただ
くことが大切です。カウンセリングは可能でも、スキルトレーニングは難しいという場合(*)もあります。
*トレーニングのみお断りするケースもございます。
トレーニングを一定期間以上対応できた方のスキルはそれぞれ差はありますが、一定の向上は見られます。(その
レベルはできるだけ分かりやすく説明させていただきます)
これらの点をご考慮いただき、「やってやろう!」と思われる方は、ぜひ一緒に「改善できた自分」を
探しに行きましょう!
これらのことはこちらに詳しく書いています。よろしければ手に取ってみてください。