コンセプチュアル・スキルは別名「概念化能力」とも言われ、漠然とした物事の中から大枠やその本質を理解する
力を指します。具体的にいえば、論理思考力を基本とした問題解決力、応用力などが挙げられます。
プロ野球などの仕組みを考えてみると、少しは理解していただきやすいでしょうか。
「名選手必ずしも名監督ならず」という言葉がありますが、これがこのスキルの本質をあらわしているように思い
ます。「自分でプレイする」ことと「人に教える(=他人がプレイする)」あるいは「チームを指揮する」という
ことは、同じ野球というものをまったく別の角度から捉える必要があります。
同じように、一般の業界でも、IT化の進展とともに、日常事務ばかりかセールスまでパソコンである程度代行で
きるようになってきました。これは、便利な反面私たちの思考能力を低下させる要因ともなっています。
まったくの素人がプロ軍団を指揮するのが難しいように、仕事をしたことがない方が突然事業を開始しても、一定
期間で倒産してしまうのではないでしょうか。
コンセプチュアル・スキルはより上位のマネージャになるほど必要であると考えられています。経営理念や戦略策
定、意思決定、そして戦略実行、PDCAサイクルの管理など、マネジメントに関する能力のことです。
この領域は、普遍性をもったもので、あらゆる分野・職種で仕事を動かすうえで、共通したスキルです。
意思決定のために必要な要素の基本はコミュニケーションにあります。自分がどの程度できるのかを確かめるだけ
でもかまいませんので、一度ミュゼをおたずねください。