アスペルガー症候群の方に限らず、アダルトチルドレンやその他会話を苦手とされる方は多いです。コミュニ
ケーションという言葉を聞いただけで足がすくむ方も多いでしょう。
その原因は(アスペルガーであったかどうかは別にして)、子供時代の「遊び」が不足していることも影響している
場合が多いようです。遊びを通じて自然発生的に出すことができるようになるはずの言葉が、ゲームや塾などに奪わ
れているといっても過言ではありません。
たとえば、次のような会話をどう感じられますか。
☆夫婦の会話1
夫:今日の夕食はハンバーグなんだ。
妻:時間をかけてソースも作ったの。
夫:そうなんだ。ソースも手作りなんだね。
妻:どう、おいしい?
夫:デミグラスソースに近い成分なの?
妻:好物だって、お母さんから聞いてたのよ。
夫:母親がそう言ってたんだね。 |
|
☆夫婦の会話2
夫:今日も晩御飯作ってあるんだね。
妻:忙しいあなたの体調を考えたの。バランスとれてるよ。
夫:別に毎日作らなくていいよ。外で食べてくる方が効率的だから。
妻:味付けもあなた好みよ。
夫:フツウだよね。 |
|
このような会話が「特に問題ない」と思う方(またはその方のご家族様)は、一度山手心理相談室をお訪ねくだ
さい。夫婦関係改善につながる場合も多いです。
ミュゼでは、子供のころに取得できなかった「日常の会話」をその方のレベルに応じて習得していただきます。
アスペルガーやその他発達障害の場合、時間は通常より必要ですし、またレベルアップの度合いも少ないことが
多いのですが、今より少しでも向上をとお考えの方は、ぜひ一緒にがんばりましょう。
*こころの相談室でも申し上げていますが、トレーニング可能な方ばかりではありません。中度以上の場合や、
ほかの症状との併発がある場合など、言葉の理解ができないことがあります。カウンセリングやトレーニング
は言葉(日本語)を通じてのやり取りになりますので、対応できない場合があることはご了解ください。