「何だか最近寝つきが悪い」
「いつもと同じ生活に不安がある…」
「人生や生きる意味について考え込んでしまう」
と、最近特に感じる場合、一般的にうつの危険性があります。
「うつ(病)」といっても、たとえば風邪ひきなら「私は今風邪をひいている」という認識があります(ない
場合もあります)が、うつは「今、私うつ状態だ」「うつうつしてる」などと明確に認識できるものではあり
ません。
「やる気が出ない」 「集中できない」 「疲れやすい」 「寝ていても寝た気がしない」
などの表現形式をとることがほとんどです。
風邪を放置しておくと、もちろん自然に良くなることもありますが、気管支炎などの症状に移行するリスクも
ありますので、最良の治療方法は服薬と休養することです。
うつの場合も同様で、「なんとなく疲れた」という状態も、放置しておくほど状態は悪化してしまう危険性が
あります。山手心理相談室では、症状が重くなってから(仕事に相当の影響が出始めてから)お越しになる方
も多いのですが、欠勤などになると、うつとは別の悩み(罪悪感など)も抱え込んでしまうことになります。
「うつ」はもちろん「不眠」「不安」「しんどい」など、メンタルヘルスに関するお悩みは早いうちにご相談
ください。仕事上や人間関係などのお悩みでも、お気軽にご連絡ください。
同じ「うつ(病)」といっても、多くの種類があります。従来型うつ病と新型うつなどはずいぶん違う
症状が表出します。
従来型のうつ(病)は一種の気分障害で、うっとおしい気分が続き、不安・あせり・不眠・食欲低下・焦燥感
などの特徴がある精神疾患です。実際、不安というものは、実際には人間の暴走を防ぐ安全弁のような働きも
あるのですが、それがやや多いという軽いうつ状態から、希死念慮が強く何度も自殺を図るという重症例まで
あります。
従来型うつの代表的症状としては、主に以下の2つがあります。
○抑うつ気分
○興味や喜びの喪失
臨床現場においては、この2つのうちひとつが含まれていること、また2週間以上その状態が継続することが
「うつ病」診断基準となっています。
原因としては
・心理的なストレス(仕事・人間関係など)に起因するもの
・統合失調症や境界性パーソナリティ障害など他の精神疾患によるもの
・身体のリズム(体調や生理)や季節/場所などの要因によるもの
などがあげられます。
それに対して、新型うつという言葉は心理学用語ではなく、アダルトチルドレンと同様巷間流布している造語
です。医療機関では、患者の治療をする際に「新型うつ」という言葉は使いません。
新型うつは従来型のうつ病ではなく、ほぼ「非定型うつ病」だと考えられています。まったくイコールだとは
言い切れませんが、ほぼそうだと考えられているそうです。(この表現が医療機関的言葉です)
「うつ病」と「非定型うつ病」の典型的な違いは、前者が常時深いゆううつ感が湧いてくるのに対して、後者
の場合は、「本人にとって都合の悪いこと」に対面すると気分が沈み込んだ状態が続くものの、良ことや楽し
い出来事があると、それまでの不調がウソのようにたちまち元気になるということです。
言い方は悪いですが
●仕事のときだけうつ状態が発生する
●休職中も上司や同僚に迷惑をかけているという認識はあまりない
●自分は「うつ」だと公言しても平気
●うつになったのは会社や同僚のせいだと考える
これらの症状を訴える方が増加してきたため、従来のケースに該当しない方を総称して「新型(非定型)うつ」
と称しています。
典型的なパターンとしては、仕事上のストレス(弱いもの)をきっかけに「うつ病」という診断を受けるケー
スです。この場合、会社の産業医などでは特に抑うつ気分が(会社に限定されているとはいうものの)存在し
ますから、うつ病という診断を下さざるを得ません。あるいは「適応障害」という診断名になることも多くな
りました。
ところが、本人はいたって元気。休職しても趣味だけは続けたり、旅行に行ったりしていますが、いざ復帰と
いう問題になれば病状がぶり返すなどグズグズし、有給休暇を繰り返すのです。永遠に休みを取り続けること
はできませんから、いずれは退職することになるのですが。
ですから、そのような状態を見た周囲の方は「サボリ癖」とか「わがまま」とか呼ぶわけです。
心理の専門家ではない人事関係者などには、対応に苦慮するあまりに自分がうつになったりする場合もあって、
笑っていられないのが現実です。
自分がうつ症状ではないかと思ったら、なるべく早く精神科・心療内科での治療やカウンセリングを考えてみ
ましょう。日本では、診断、治療、処方をする事ができるのは、医師か精神科医のみと法定されていますので、
どこに行ったら良いか判断に迷う場合には先ず医師の診察を受け、自分の状態や気持ちを話してみて下さい。
単純なお悩み(失恋や一過性のミスなど)では話を聞いてもらっただけで楽になる場合もあるくらいです。
一般的には「急性期」(めまいがする・倒れそうだ)というケースでは迷わず医療機関へ。そうでない場合は
カウンセリングルームでもかまいませんが、日本のシステムが「患者(クライエント)が治療法を選択する」
という本末転倒な状態になっていることが問題を複雑にしています。
「うつ」という認識があった場合でも、実際には他の要因が潜んでいることも多く、単にお聞きするだけのカ
ウンセリングや、精神を安定させるだけの投薬治療では改善できにくい場合もあります。症状が重い場合には
服薬とカウンセリング等の併用が効果的です。
ミュゼ山手心理相談室では、「うつ」などというお客様の申告にかかわらず、本質的な状態を総合的にお聞き
していきます。あまり症状が重くなってからお越しの場合は、お話をお伺いすることさえも難しくなりますの
で、対応できません。なるべく早期にお越しいただけるよう、ご家族の方なども含めて対応をお考えください。
特に新型(非定型)うつと従来型うつは区別する必要があります。
「★ちょっとだけ興味が出てきた・・・・かも★」という方は
○06(6180)6280
へお電話いただくか、または
○メールでのご予約
をしてみましょう。 (≡^∇^≡) ご連絡をお待ちいたしております。
一般的なうつ(病)やアダルトチルドレンの改善カウンセリングでは、
★まず最初に、お悩みの点をじっくりとお聞きします。もちろん人によって生育歴や現在の症状や環境は異な
りますので、あくまでご自身の主観でお話しいただきます。
★つらい経験や思い出をお話しいただいたら、今後の改善・回復方法を説明し、押し付けではなく一緒に考え
ていきます。
★今までご両親との信頼関係がなかったわけですから、改善に当たってはカウンセラーとの間にラポール(信
頼関係)を構築することが大切です。小さな問題であっても、ひとつひとつ一緒に確認しながら決めたり、確
認したりしていきます。その工程を繰り返していくうちに、自信を持って主観を語ることができるようになっ
ていきます。
★回復カウンセリングの過程で、ご自身の”癖”に気づくと思います。その癖を一つ一つカウンセラーと考え、
改善していきます。
ところが、発達障害を持つ方の場合は、このように進めることは不可能です。カウンセリングそのものの意味
合いが理解できなかったり、話の輪郭を把握できないことがその原因といえます。単純なうつ病の場合はある
程度定型的な手法により対応可能なのですが、発達障害の方には個別対応が必要です。
山手心理相談室にお越しの方の場合、うつと発達障害やアダルトチルドレンの症状が併発している方がとても
多いです。新型うつ自体の定義があいまいなので
発達障害+二次障害としてのうつ=新型うつ
と言い切れませんが、近いものだとお考えください。山手心理では通常のうつ回復カウンセリングと並行して
発達障害やアダルトチルドレン改善のSSTを行っています。
この症状の場合、うつが悪化する傾向にありますので、通常うつよりさらに早期の対応が望まれます。
★ うつはそれでも「精神力」や「気の持ちよう」で改善する場合があります。
一般的にうつは精神力では改善しません。仕事の現場では特に
「気合いが足りないんだよ!」
「気持ちの持ちようだって!」
という第二次世界大戦前(笑)の状況が続いています。
こういう言葉は、ある意味、「風邪を気合いで治せ!」というのに似ています。風邪を治すためには気合いが
必要だからと、真冬の海を泳いだりするとどうなるかはお分かりいただけると思います。
入院治療で済めばまだましですが、最悪の場合生命が失われかねません。それでも、うつが「気合い」や「気
力」で改善することはよくあります。
★恋人やパートナ−が一生懸命支えてくれた。
★自分自身で「立ち直ろう」という気分になってきた。
これらは、うつを改善するという「気持ち」が自分の力で出てきたケースです。脳の構造はまだ解明されてい
ませんが、押し付けられた「気合い」ではなく自分自身で芽生えた場合です。
この状態が発生するように、自分にあったカウンセラーを選んでください。